るるる鴎応援録

千葉県在住、2004年からのロッテファンです。 千葉ロッテマリーンズについて思うところをつづりゆくブログです。

戦略思想

「メシアでさえ奇跡を起こさなければ認めてもらえなかった。だとすれば、我々にも奇跡が必要だ」

ロッテの方が最悪の結果に終わったので少し違う話でもしましょうか。

個人的に好きなとあるセリフなんですが、これ、逆に言えば奇跡を起こしたからこそメシアはメシアになれたという裏返しなんですよね。
勝てば官軍とは少し違いますが、本質的には似たような言葉です。
要は、人は結果を出した者を正義として崇める。もっとつきつめれば結果が人にとって需要のあるものだったので崇めたくなったってだけですね(笑)。つまり人の望む需要から外れる結果を出しても見向きされません。
私の好きな福本伸行先生の作品、「賭博黙示録カイジ」の中でも、野茂も羽生もイチローも彼らは勝ったから人格まで肯定されているというセリフがありましたねぇ。

千葉ロッテ伊東勤監督が有能なのは一部では評価、認識されていますが、まだまだ一般的には認知されていません。そして伊東監督を名将として知らしめるには最強ソフトバンクを倒すしかない。それはまさに奇跡の所業です。が、メシアでさえ奇跡を起こさなければ認めてもらえなかったのですから、伊東監督にも奇跡が必要なようです。その相手が同じ西武黄金時代の盟友工藤公康というのも世知辛いですね。


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戦略思想4:撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ


考えてみれば当たり前、されど覚悟を兼ね備える事が出来る人間はほとんどいません。
だからこそ戦争では自らを正義、敵を悪と一方的に決めつけ両者が争い合います。絶対的な正義などこの世には存在しないというのに。
敵が悪だから、という大義名分がなければ人を撃つ覚悟も持てないのが人間です。勿論、私情で感情的になった場合などもっての他ですね。
王が王でいられるのは、平民が撃つ覚悟も撃たれる覚悟も持ってないから。平民が平民でいられるのは、奴隷が撃つ覚悟も撃たれる覚悟も持ってないから。
奴隷にしろ平民にしろ撃たれる覚悟を持って撃ちに行けば、王を撃つことなど容易い事です。しかし人は簡単に自分を捨てる事など出来ないように作られているんですねぇ。

さて、ソフトバンクを追う気、つまり撃つ気があるかわからないロッテ。
撃つ気があっても監督とフロントに撃たれる覚悟、つまり進退をかけたり身銭を叩いたりする覚悟がないままでソフトバンクを撃てる訳なんてありません。
こちらが弱者である以上普通に戦っても勝てない訳で、ソフトバンクを倒すには撃たれる覚悟を背負った上で様々な策を講じる必要があるんですがねぇ。弱者の戦い方については野村克也氏がいろいろいい事を言っています。ヤクルト時代の彼の采配は正に撃たれる覚悟を持った見事な物だったと思います。それにしても、あれだけの実績を持ちながら自分が月見草ってのは逆に嫌味に聞こえます。何故そこまで卑屈になる必要があるんでしょうね(笑)生い立ちからの苦労はうかがえますが。

似たような言葉に
「自分の身を削らずして、どうして 人を騙せよう。」という言葉があります。
自分の身を削らずに敵を、ましてや自分より強い敵を倒せるなんて、世界はそんなに甘くありません。


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戦略思想3:王が動かなければ部下は付いてこない

今季のマリーンズの成績を決めるのは何か?

選手の力か?
采配か?
勢いか?

そういった事の以前に、もっと大事な事があります。
以前記事でも言及した、「伊東監督の心情」です。
差し違える覚悟でも優勝するつもりがあるのか、それともAクラスとファンの人気で政権続行を狙うのか。
今まで見てきた伊東勤という人物のメディアでの発言や経歴から前者であると信じてきましたが、今の平沢起用やよくわからない継投を見ていると後者の心情なのではないか。そう思う気持ちが膨らんできました。
特に昨日の9回に平沢に代打を送らなかった事、これはかなり後者寄りの采配です。

言うまでもなく監督というのは組織の指揮官であり、現場のトップです。
現場の動きは、監督の思想、信条、心情で決まります。政権続行というぬるい考えを持っているならソフトバンクは絶対に追えません。
現場のトップである王が自分の保身を第一に考えていては、部下もそれなりの働きしかしません。
自分の首をかけてでも、差し違えてもソフトバンクを倒す。そんな考えを持っていればロッテはソフトバンクに及ぶかはともかく、善戦出来ると思っています。
王が自らの命を賭けて闘うからこそ、チームを率いる資格がある。
王が自ら動くからこそ、部下は付いていこうと思えるのです。
負けを常に選手のせいにしたり保身を考えている監督のもとでは、選手が個人プレーに走っても仕方ないです。そういった場合一番問題なのは、チームの目的が「勝利すること」でなくなってしまう事です。
私が史上最悪の愚将と評している監督の言葉に、「もっと強いチームで監督をやりたかった」というものがあります。ちなみにその発言の年、チームは打率2位防御率2位、得失点差順位3位ながら最下位でした。
良くも悪くも、指揮官の心情は選手、そして成績に反映されます。
伊東監督も人間ですから後者に気持ちが傾くのもわかります。しかし、千載一遇のチャンスである今年だけは優勝を狙って欲しい。
伊東監督が自分のクビを賭けてでも、差し違えてでもソフトバンクを倒す事を考えている事を願います。
その結果がいかなるものに終わろうと、仮に優勝を狙った事が祟り最下位になろうと、私はその決断を支持し、一切非難しません。私の記憶には伊東勤という人物が名監督として永遠に名を刻むでしょう。


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戦略思想2:戦局を左右するのは戦術ではなく戦略

ブログ方針を模索中という事で、とりあえず書き留めておいた記事を投稿します。


聞いたことがある人はすぐにわかるセリフのはず。
これは、私が大きな影響を受けた作品のセリフです。
この勝負思想についてプロ野球と関連付けて考えてみたいと思います。

これまでこのブログでは戦略目的と戦術目標という言葉をしばしば使ってきましたが、そもそも戦術と戦略の違いとは何でしょう。
小難しい厳格な定義は置いといて、わかりやすく言うと戦略は「マクロ視点の大きな作戦」、戦術は「戦略に沿った具体的作戦」です。
一言で言うと戦略が目的、戦術が目標・手段みたいなものです。
プロ野球で言えばペナント制覇が戦略であり目的、試合の勝利が戦術であり目標ですね。
一試合単位で見れば試合の勝利が戦略、そのための采配が戦術です。

「戦局を左右するのは戦術ではなく戦略」という勝負思想を体現しているのが、得失点差と順位・勝敗の相関ではないかと思います。
ペナントでは強いチームは勝ちに行きすぎず捨て試合を作るのが上手く、弱いチームは勝ちに行きすぎて捨て試合を作るのが下手という傾向が見受けられます。
そして前者は接戦に強くチームは勝敗が伸び、後者は接戦に弱くチームは勝敗が伸びない。要するに要領が良いか悪いかです。前者は戦略で優れ、後者は戦略で劣っています。
両者の違いは戦略レベルで戦えているか、戦術レベルの戦いにとどまっているかです。視野の広さとも言い換えられます。
いかに戦術レベルではなく戦略レベルで勝負を見て、視野を広く持ち要領良く戦えているか。それを表すのが得失点差と順位(勝敗)です。
そこで戦略レベルで戦うのが上手い我らがロッテの伊東監督と、戦術レベルでの戦いにとどまった前監督の西村氏を比較してみました。
※伊東監督は捨て試合を作るのが上手く、勝ちパターンの温存と主力と控え野手の交代を頻繁に行います。
一方西村氏はいつでもどこでも伊藤ロサを投入するなど捨て試合を作るのが下手で、初年度に日本一になれた結果とバレンタイン政権時代の反動からか形にこだわり過ぎてメンバーを動かさず、9人で野球をしていました。

2人の政権時の順位・勝敗と得失点差は以下の通り。得失点差が全てではありませんが、一つの見方として参考になればと思います。
西村
2010 3位 貯金8  得失点差+73  得失点差の順位1位
2011 6位 借金25 得失点差-101 得失点差の順位6位
2012 5位 借金5  得失点差-3   得失点差の順位5位
伊東
2013 3位 貯金7  得失点差-12  得失点差の順位4位
2014 4位 借金10 得失点差-86  得失点差の順位6位
2015 3位 貯金4  得失点差-2   得失点差の順位4位

西村政権は、2010に1位SBの得失点差が+23、2位西武の得失点差が+38であった事を考えると優勝しなければならない年でした。2011の最下位と2012の5位はまぁ仕方がないですが、2012は得失点差ほぼ互角で借金5ですから手の施しようはあったかと。
一方伊東政権は全ての年で得失点差の順位を実際の順位で上回っています。
得失点差-12で貯金7の2013も、-86で借金10で済んでいる2014も、得失点差+58の西武をまくって3位の2015も、全ての年で戦略レベルでの優秀さがうかがえます。このブログでは采配批判をすることが多いですが、伊東監督は相対的にかなり優秀な監督です。
西村氏は木を見てばかりで森を見れなかったが、伊東監督は森を常に視界にとらえている。そこが両者の違いです。

ということで、「戦局を左右するのは戦術ではなく戦略」という勝負思想の紹介でした。


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戦略思想1:勝負の目的は「勝つ事」ではなく「負けない事」

記事タイトルを見て「ハァ?( ゚Д゚)」と思う人も多いと思います。「勝つことが目的だろーが!」「つーか言ってること同じじゃねーか!」と。
実はこれ、似ているようで違うんです。戦略目的が「勝利する事」なのと「敗北を避ける事」なのでは、大きな違いがあります。後者の方が勝負事では強いんです。
両者の間で何が違うかというと、勝負への精神的在り方です。
勝つ事が目的だと、引き分け=戦略的敗北なので均衡状態は劣勢となります。勝負に対して余裕がなくなり、均衡状態を嫌うため自分から策を仕掛ける事が多くなりますが、策にはリスクがつきものです。勝ち急いだ結果余計な行動を働く可能性が高まり、同じ力を持っていても敗北の可能性が高まります。
一方負けないことが目的だと、引き分け=戦略的勝利なので均衡状態は優勢となります。勝負に対して余裕を持って臨めるので、均衡状態を嫌わないため余計な行動を起こしません。こちらの方が無駄なリスクを背負わないのです。
勝負事では勝つための一手を打つより、負けないための一手を打つことの方が遥かに簡単です。
負けない一手を打ち続ける事こそが、勝負事で最も大事なことなのです。
特に実力が伯仲している相手同士だと、小さな綻びが勝敗に繋がるので、この戦略目的の違いが勝負に与える影響は大きいです。
ちなみにこの「目的論」は自分自身のボードゲームやシミュレーションゲームなどから得た経験と、好きな作品から得たものです。(*゜ロ゜)

プロ野球も勝負事ですから、ペナントレースという大きな勝負から一試合という勝負まで、この「目的論」は有効です。
しかもプロ野球のペナントレースは、そのルール上更にこの「目的論」を強力にします。
プロ野球のペナントレースは最も勝率が高いチームが優勝となります。勿論勝利数が多いほど、勝率は高まることになります。基本的にはチーム同士の差を「ゲーム差」で表す事からわかるように、勝ち越しの数が多いチームが優勝します。
では勝ち越しの数が同じ場合はどうなるか?答えは勝利数の少ない(引き分けの多い)チームが優勝となります。これは勝率の計算方法上、同じゲーム差の場合は勝率が5割を超えると勝ち負けの母数が多いほど勝率が高くなるからです。反対に5割以下の勝率だと勝ち負けの母数が多い方が勝率が高くなります。
83勝60敗のチームと82勝59敗2分のチームでは、後者が優勝となるのが今のペナントレースのルールです。最近の例だと2014のパリーグでSBとオリックスがそれぞれ78勝60敗6分、80勝62敗2分でSBが優勝しています。2010のパリーグも同じようにSBが76勝63敗5分、西武が78勝65敗1分でSBの優勝です。
よってペナントではルールで引き分けが優遇されているので、「目的論」の効果が強く表れるという訳です。
※ちなみに私は心情的に同じゲーム差で並んだら勝利数の多いチームが優勝の方がふさわしいと思うのですが、他のプロ野球ファンはどう思っているんですかね?
同じゲーム差だと勝利数が少ない方が勝率が高くなってしまうのは数字のマジックと言うか、あやでしかないと思うんですが。
しかしルールはルール。それにのっとってやっていくしかありません。そしてどうせならルールを逆手に取りましょう。SBと優勝を争う前提で話しますが、今年のロッテはリリーフで12球団1、SBにも優っています。恐らく延長に突入した場合の勝率は12球団トップレベルになるでしょう。なので延長突入はロッテにとってありがたいことです。勝利の可能性が高い上に、引き分けでもペナントのルール上勝率で有利になれるんですから。
また延長突入で苦しいのは相手なので、ロッテは続投・継投や代打、代走、守備固めといったカードを焦ったりリスクを冒してまで切る必要はないんです。
「延長に入ってもいいや」「引き分けでもいいや」という負けないための戦い方が実践出来れば、リリーフの力を最大限有効活用してSBに迫ることが出来ると思います。


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プロフィール
HN:るる
年齢:22
初観戦:2003年の最終戦
ファン歴:2004年~
補足:2005年日本シリーズ第6戦のチケットを確保するも幻の試合となる。
2016年に優勝を狙えると感じブログを開始。
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