ここでマリーンズは、3つの悪しき記録を更新しない為に、踏み留まらなければならない。
1つは、球団の最大借金「35」を更新しない事、及びシーズン最終成績で借金「33」を更新しない事。
2つは、伊東勤が選手・監督通じて一度も経験していない「最下位」を回避する事。
3つは、史上23人目の監督通算600勝を達成した名監督・伊藤勤の監督通算成績を負け越しにしない事。
ここが、意地の見せ所。ここで踏み留まれなければプロじゃない。それくらいの覚悟を、選手には求めたい。
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正直、1つ目の球団最大借金35という数字は予想外だった。戦力格差の激しかった黎明期時代にもっと大きな借金があるんじゃないのか?と思ったが、そう言えばオリオンズ・マリーンズは12球団で最も最下位が遅い球団だった事を思い出し、納得した。落合退団以降の暗黒時代の成績を振り返ってみても、借金30を越えたシーズンは存在しない。意外とずば抜けて弱い年が無く、シーズン終了成績の最大借金は1983年の33。また最下位自体が67年間で8回と割合的には多くないので、そんなものなのだろう。歴代成績で3位・4位・5位が多く、BクラスがAクラスの1.5倍近くあっても通算勝率が5割を越えている所以は、黎明期に勝利を稼いだだけでなく、弱い時にも大負けし過ぎないところに起因しているようだ。
2つ目に関しては、伊東の経歴の凄さを改めて思い知る。現役時代は全てAクラス。監督時代を含めても、自身が西武最終年に5位に終わるまでBクラスすら未経験という怪物っぷり。プロ野球の歴史的観点から見て、こんな素晴らしい経歴と記録の持ち主に、最後に土をつけるような真似はして欲しくない。何としても、最下位だけは回避しよう。ついでに日本ハムの優勝した後は最下位になるというジンクスを、あまり意味はないが面白いので継続させよう。
3つ目は、監督通算600勝達成に関する記事を投稿した時にも触れた。現在の通算成績は605勝606敗。貯金1だとシーズン終了時の球団最大借金33を更新してしまうので、伊東の監督通算成績を勝ち越しにする為にも、何としても残り試合を貯金2以上で乗り切って欲しい。残りは41試合なので、目指せ22勝19敗!。これを達成すれば全日程終了時借金32と最多タイにもならないので、キリが良い。ショボい目標だが、現実的には相当高いハードルなのが哀しい。
68年に及ぶ球団史の記録・殿堂入り野球人である伊東勤個人の記録、どちらも壮大な記録である。
何とかどちらにも泥を塗らない為に、マリーンズ戦士達よ、今こそ意地を見せてみろ!
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