優勝を狙えると位置づけた昨年よりも優勝を狙えるとして応援に意気込んだ今季。しかし、それは撤回せざるを得ないという声が心の奥から響いてきます。
理由は簡単、守備走塁が相対的に劣っているからです。
打てないだけならそこまで問題ではありません。勝負どころでの得点力と厳しい相手からでも1点を奪う事。それさえ出来れば勝利は付いて来る…そう思っていた自分が甘かった。
この幻想を実現するには、守備力とバント及び盗塁という小技の正確性が必要条件でした。しかし、そのどちらも基準には決して届かないような有り様。特に伊東監督は今季昨年まで少なかったバントを多様するも、肝心の選手が下手糞であり、盗塁に関しては今までと同じく消極的。代走で伊志嶺荻野岡田加藤などを使い得点の可能性を上げる事はせず、そのまま守備に就かせる選手を代走として起用する特徴が全く変わっていません。それでは投手陣への負担が大き過ぎて、チームのバランスが崩れてしまいます。
歴史的貧打で優勝した例として挙げられる2011年中日も、ナゴヤドームである事、反発係数違反球である事を含めてデータを見ると、実は別段貧打ではありませんでした。ブランコの勝負どころでのピンポイントでの活躍という大きな武器もありましたしね。今のロッテはどこからどう見ても歴史的貧打であり、ブランコのような存在もいない。もっと言えば、浅尾という大きな負担を背負った存在に匹敵する投手もいない。内が79登板と回またぎが出来れば匹敵出来そうですが。
そして何よりも、中日の誇っていた守備走塁力を兼ね備えていない。
一番大きい問題は、やはり投手が守備に足を引っ張られるという点ではないかと思います。守備力は一朝一夕で向上させる事が無理な以上、これから勝率を高めるには走塁の強化と攻撃面での工夫、つまりはバントの成功率を上げる事、そして盗塁を駆使して戦う事が必要になります。藁にもすがりたい打線の状況なのに盗塁を惜しむのには何か理由があるのでしょうが、外からはわかりません。「高校野球と同じ、原点」なのであれば、盗塁もしてくれよ、とはどうしても思います。
現状が悲惨で今後どう転ぶか全くわからないチーム事情ですが、そこに期待を込めて優勝を諦めきれないのがファンの愚かなところ。「優勝は無理」という心の奥の声と「今から何とでも巻き返せる」という期待。「いい加減諦めろ」と「諦めてたまるか」。相反した感情がせめぎ合うシーズンとなりそうです。

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